2002-08-27
FISH
赤潮で養殖ブリ被害3億円超
鹿児島幣串沖でブリの養殖いけす約300台が赤潮の被害
鹿児島県東町獅子島の幣串沖で、ブリの養殖いけす約300台が赤潮の被害にあったことが分かった。養殖しているブリ約40万匹のうち、少なくとも半数以上は死んでいるとみられ、東町漁協と県は25日、それぞれ対策本部を設置した。

同漁協の中村良史総務部長は「半分以上死んでいるのは確かだが、それが6割か8割かは処理がすむまで分からない。一匹1500円とすると、半分でも被害総額は3億円になる」と話していた。
2002-08-25
AQUARIUM
なるほど!ザリガニワールド展
淡水ザリガニ「ヤビー」が国内初公開
三重県鳥羽市の鳥羽水族館で、国内初お目見えというオーストラリア・カンガルー島に生息する淡水ザリガニ「ヤビー」が公開されている。

稲などを好む食性から植物防疫法で輸入禁止種とされているが「水族館での公開なら」という農水省の特別許可で展示が認められた。「なるほど!ザリガニワールド展」として公開している。
http://www.aquarium.co.jp/
2002-08-25
FISH
外来魚問題
沖縄県内で外来淡水魚17種を確認
琉大理学部の立原一憲助教授(魚類学)が、1990年代から進めてきた県内の河川にすむ魚の調査で、沖縄に持ち込まれた外来の淡水魚17種を確認した。

このまま外来種の繁殖が続くと、生存競争に敗れた沖縄独自の固有種が絶滅する恐れもあるという。立原助教授は「外来種が繁殖した原因は人為的なもの。第2のリュウキュウアユを出さないためにも、モラルが問われる」と警鐘を鳴らしている。
2002-08-18
AQUARIUM
ジンベエスイム
体長5メートルのジンベエザメと泳げる
高知県土佐清水市の以布利港沖で、ジンベエザメと海中散歩を楽しめる「ジンベエスイム」が10日からスタート。ガラス越しに見る水族館では味わえない迫力が、話題を呼んでいる。

世界最大の魚ジンベエザメは、ダイビングファンにも人気が高いが、同市などによると、一緒に泳げるのは全国でも沖縄県読谷村と土佐清水だけ。

料金は1人8000~1万4000円で予約制。問い合わせは土佐清水市役所企画広報室、電話08808(2)1111。
2002-08-08
FISH
海水魚へい死
真夏日影響で海水温度が上昇しタコやアナゴがへい死
連日の真夏日の影響か、伊勢湾などの海水温度が上昇、鳥羽市水産研究所の観測で今月に入り鳥羽湾で28.9度を2回も記録した。平成になってからの最高水温で、タコやアナゴがへい死するなど、漁業に影響が出てきている。

離島の答志島にある桃取漁協は、漁港から約80m離れた鳥羽湾の水深15mの海中から23度の海水をポンプでくみ上げ、いけすに流してアナゴやタコを入札開始までの間入れて、へい死を防いでいる。
2002-07-29
FISH
魚大量死
琵琶湖岸に大量の魚に死体で異臭漂う
滋賀県大津市の琵琶湖岸にここ数日、大量の魚の死がいが打ち寄せられ、付近に悪臭を漂わせている。

大津港では、観光船の乗客や釣り客から苦情が出始めているが、港を管理する滋賀県は「魚の死がいの回収は前例がなく、回収するかどうかは様子を見てからにしたい」

県環境政策課などによると、魚の大量死が確認されたのは26日ごろから。大津港から同市由美浜の近江大橋西詰めまで約4kmの湖岸沿いの所々に、大量の藻に混ざり、ブルーギルなどの死がいが漂着していた。

同課は「現場付近には泳いでいる魚もいることから、毒物が原因とは考えにくく、酸欠などの可能性がある」
2002-07-28
FISH
赤石川アユ大量死
鯵ケ沢の赤石川アユ大量死の原因は腐葉土流出?
青森県鯵ケ沢町の赤石川に生息するアユがこのところ相次いで死んでいることが分かり、県による現地調査が行われた。

日本海に注ぐ河口や上流の東北電力赤石ダム付近から大量の腐葉土が見つかった上、同ダムでは6月中旬から補修工事のため水をせき止めていないことから、県は11日に接近した台風6号などによる大雨の影響で、源流の白神山地にたい積した腐葉土が川に流れ出したことが大量死の原因との見解を示した。
2002-07-26
FISH
トラフグのゲノム解読
魚類で初、ゲノムの95%を解読
トラフグのゲノム(全遺伝情報)の約95%を解読したと、シンガポールなどの国際研究グループが26日発行の米科学誌「サイエンス」に発表した。

ゲノムがほぼ解読された脊椎動物は3種類目で、魚類では初めて。ヒトのゲノムと比べて異なる遺伝子が多く、脊椎動物の進化を知る上で貴重なデータになりそう。
2002-07-26
AQUARIUM
長寿スナメリが死亡
鳥羽水族館で飼育の世界最長寿が死亡
鳥羽水族館で飼育されていた、世界最長寿とみられるスナメリが死亡したと、同水族館が発表した。推定年齢は35歳。同水族館で約29年間飼育されたが、この飼育記録も世界最高という。

スナメリは、ネズミイルカ科で、通常寿命は20歳前後。日本で確認されている野生のスナメリの最高齢は25歳という。
http://www.aquarium.co.jp/
2002-07-15
AQUARIUM
なるほど!ザリガニワールド
赤いアメリカザリガニが米国から日本に持ち込まれ、ことしで75年。知っているようで知らない身近なザリガニの生態を理解してもらおうと、鳥羽水族館で企画展「なるほど!ザリガニワールド」が始まった。9月16日まで。

近くの二見町の用水路で捕まえたアメリカザリガニのほか、今では北海道や東北地方にしかいない在来種のニホンザリガニや、オーストラリアに生息する青いブルーマロンなど9種類も水槽に入れ、観察できるようにした。会場には、近年、生息数が減っているとされるアメリカザリガニを見た場所を記入してもらう用紙も置き、生息調査にも役立てる。
http://www.aquarium.co.jp/
2002-07-09
FISH
種の保存
日本最小のタナゴなど5種が「種の保存」指定
絶滅の危機にある淡水魚スイゲンゼニタナゴなど貴重な動植物5種(魚種は1種)が、新たに「種の保存法」の指定対象になり、捕獲や採取が原則禁止されることになった。環境省は関連の政令を改正し、9月から適用する。

いずれも、すでに環境省は絶滅危惧種に指定しているが、捕獲や盗掘が絶えないため「緊急に保護する必要がある」と判断した。指定されると、捕獲、採取、売買、輸出入が原則禁止され、違反した場合は懲役1年以下または100万円以下の罰金が科せられる。
2002-07-07
FISH
アカザ捕獲
大分で絶滅寸前とされる川魚アカザが捕まる
大分県日田市高瀬の高瀬川で、絶滅寸前とされる川魚アカザ1匹が捕まった。日田漁協は「ここ5,6年見たことがなかった」と驚いている。

捕獲場所は三隈川合流点から約300m上流。漁協組合員が沈めたウナギの仕掛けにまぎれ込んでいた。アカザはギギ科アカザ属で、ナマズに似ている。中・上流域の瀬や石の下にひそみ、水生昆虫などを捕食する。環境庁のレッドデータブックでは絶滅危ぐ種2類になっている。
2002-07-05
FISH
小型魚よりも大型魚?
小型魚よりも大型魚を海に戻すほうが有効
小型の魚を海に戻すよりも大型魚を戻すほうが長期的な資源保護につながるとの実験結果を、米ニューヨーク州立大の研究グループがまとめ、5日発行の米科学誌「サイエンス」に発表した。米国など多くの国では、一定の大きさ以下の魚を戻す保護方式を採用していることから、保護のあり方に一石を投じそうだ。
2002-07-05
FISH
マグロの養殖に成功
世界初、クロマグロの完全養殖に成功
近畿大水産研究所は、那智勝浦港に近い実験場で人工ふ化し成長したクロマグロが、このほど産卵に成功し、世界で初めてマグロの完全養殖が実現した、と発表した。

マグロは天然資源の減少が心配されているだけに、完全養殖の実現は、日本の食卓にとってうれしい朗報になりそう。