2002-07-03
FISH
琵琶湖でプレコ発見
琵琶湖の伊庭内湖で南米原産のプレコ見つかる
滋賀県水産試験場は、能登川町の琵琶湖の内湖・伊庭内湖で、南米原産の外来魚「セイルフィンプレコ」一匹が見つかったと発表した。プレコ類が県内で見つかったのは5匹目。

見つかったプレコは体長32cm。観賞魚として国内に持ち込まれており、誰かが放流したとみられる。漁業者の網にかかり、試験場の職員が回収した。試験場は「冬の低水温に耐えられないと思われ、繁殖の可能性は低い」としている。
2002-07-01
FISH
琵琶湖バス釣り人協議会
琵琶湖レジャー適正化条例要綱案を受け発足へ
滋賀県がバス釣りでの再放流禁止を盛り込んだ琵琶湖のレジャー適正化条例の要綱案を発表したことに対し、釣り具メーカーや釣りファンなどが、京都市内で集会を開き、「琵琶湖バス釣り人協議会」を発足させることを決めた。

リリース禁止の白紙撤回を求める一方で、バス釣りや琵琶湖の生態系に対する正しい知識を啓発していくとしている。
2002-07-01
BASS
外来魚問題
滋賀県大戸川でコクチバス発見
滋賀県内の河川にはいない外来種のコクチバスが、信楽町多羅尾新田の大戸川にいるのを、県が魚類生態調査で確認した。コクチバスが県内の河川で見つかったのは初めて。

コクチバスは北米原産。琵琶湖に生息する外来魚・オオクチバスと同じ肉食性。流れのある場所や水が冷たい場所でも生息でき、生息域はオオクチバスより広い。琵琶湖では1995~98年に4匹見つかっている。
2002-06-16
FISH
魚が大量死
酸欠?埼玉の沼でヘラブナ等が死亡
埼玉県川島町出丸中郷の荒川河川敷の沼で大量に魚が死んでいたと、付近に住む雑貨商の男性から110番通報があった。

東松山署の調べでは、釣りにきた人らが、水面に浮いて死んでいた魚約600匹を土に埋めたりしていたという。同署は、高温で水位が低下したことによる酸欠の疑いが強いとみている。

調べでは、死んでいたのは、ヘラブナ、ブラックバスなど。男性は釣り仲間から魚が大量死していることを聞き通報した
2002-06-16
FISH
プールに金魚
約3000匹が小学校のプールで繁殖
兵庫県明石市の市立貴崎小学校で、水泳の授業に備えてプールを掃除しようとしたところ、体長数mm~20cmほどの金魚約3000匹が見つかった。

冬場も水を張っており、投げ入れられた金魚が藻などを食べて大繁殖したらしい。金魚業者によると、条件が良いと数十匹でもこれぐらいに増えることがあるという。
2002-05-30
FISH
イタセンパラ保護
氷見市の仏生寺川でブラックバスなど生息調査
富山県氷見市の仏生寺川で、生態系に影響を与えているブラックバスなどの生息調査が始まった。調査は緊急地域雇用創出特別基金事業として実施され、調査要員として県内在住の3人が新たに雇用された。調査主体の氷見市教委は国指定天然記念物の淡水魚、イタセンパラの保護と雇用確保の一石二鳥を狙う。
2002-05-30
BASS
神流湖でコクチバス生息を確認
群馬県内2例目→アユなどの漁業被害が心配
群馬県は、鬼石町と埼玉県境にある神流湖で、北米原産のコクチバスの生息が確認されたと発表した。群馬県内で生息が見つかったのは、奥利根湖(水上町)に続き2例目。

同湖では約30年前からオオクチバスが繁殖しているが、大きな漁業被害はない。コクチバスは繁殖力が強く、湖でしか生息できないオオクチバスに比べ、川への適応性が高いため、漁業被害が懸念される。
2002-05-24
AQUARIUM
ジンベエザメ捕獲
いおワールドかごしま水族館が飼育可否調査
鹿児島県佐多町沖の定置網に子どものジンベエザメがかかっているのが見つかり、鹿児島市の「いおワールドかごしま水族館」が笠沙町片浦の飼育用いけすに運び込んだ。

同水族館では、1~2ヶ月間はいけすで飼い、水槽での生活に耐えられるかなどをチェックする計画だが、現在飼育中のジンベエザメ「ユウユウ」が大きくなりすぎ、近々の放流を検討していただけに、関係者の間で「いい後継者ができた」と期待が高まっている。
http://www.ioworld.jp/
2002-05-16
FISH
タケノコメバル
稚魚大量育成に成功、養殖試験を2カ所で開始
香川県水産試験場が育成したタケノコメバルの稚魚を使った養殖がこのほど、庵治、直島沖の2カ所で始まった。同試験場によると、タケノコメバルの稚魚の大量育成に成功したのは全国で初めて。

カサゴ、メバルと同じく、雌雄が交尾して、雌が体内でふ化させた稚魚を産む卵胎生の魚で、まず親となる成魚を捕獲するのに苦労したという。

今回は、昨年10月ごろに親魚を交尾させ、12月~1月に生まれた稚魚約27万匹のうち約7万匹が体長6cmまで成長。庵治、直島沖で各2万匹の養殖試験を始めた。残り3万匹は県内海域での生息数回復のため来月、放流する予定。
2002-05-10
FISH
スナヤツメ
吉田川で絶滅危ぐ種スナヤツメを捕獲
岐阜県八幡町中心部を流れる吉田川で、環境省のレッドデータブックで絶滅危ぐII類、岐阜県レッドデータブックでも準絶滅危ぐ種に分類されるスナヤツメ1匹を、地元の小学生が捕獲した。吉田川では絶滅したと思われていただけに、地元の人たちは「何十年も見掛けたことがなかった」と驚いている。
2002-05-10
AQUARIUM
アマゾン川の幼魚を集めた企画展
神戸市立須磨海浜水族園で開催中
アマゾン川の巨大魚の幼魚を集めた企画展が28日まで神戸市立須磨海浜水族園である。人食いナマズ「ジャウー」やトラ風の模様を持つ「タイガーシャベルキャット」など6種から常時2~4種を展示している。
http://www.kobe-ita.or.jp/aquarium/
2002-05-10
FISH
メダカを発見?
愛知で生息していないはずのメダカを発見
愛知県犬山市東部中学校の3年生が、市内では生息していないとされていたメダカを市内の川で発見した。生徒たちは「学校で大事に育て、繁殖させたい」と喜んでいる。

メダカは流れの緩やかな用水路や小川が減ったのに伴い減少し、99年に国の絶滅危ぐ2種に指定されている。犬山市でも89年の調査で1カ所だけ生息したが、現在は確認されていない。
2002-04-30
BASS
外来魚問題
ブラックバス駆除でも生態系に影響?
ブラックバスを池からせっかく追い出したのに、水草がなくなり、在来生物も減ってしまう。外来種駆除もこんな現象を引き起こす恐れがあり、一筋縄ではいかないことが、東大大学院生の研究からわかった。日本にもともといる小魚や甲殻類などを食べる悪役として名高いブラックバスだが、単に駆除するだけでなく、生態系に及ぼす影響を十分に考慮する必要がありそうだ。

同大学院農学生命科学研究科の前園泰徳さんは、ブラックバスとアメリカザリガニ、水草の3者がそろったため池数か所でバスを駆除したところ、池の中のザリガニの密度が平均で100倍程度にも増えたため、水草がなくなり、トンボなど在来生物の種類数が大幅に減った。バスと同時にザリガニも駆除すると、水草は残った。

水草を好んで食べるザリガニは、バスに捕食され数が抑えられ、水草が守られる。ところが、バスがいなくなるとザリガニは増え、水草を食べ尽くす。すると、水草を使って生きる生物が減り、結果的にため池の在来生物の種類数が減ってしまう可能性があるという。
2002-04-27
AQUARIUM
氷の水族館
氷漬け水族館、氷点下20度に観客も凍りそう
約100種類、400匹の魚を水槽に見立てた氷に閉じこめた「氷の水族館」が、宮城県気仙沼市の魚市場前に27日オープンする。

漁港で使われる製氷技術を生かしたもので、市の第3セクター・気仙沼産業センターが経営する「海鮮市場・海の市」内に設ける。約100平方メートルの館内は常時氷点下20度。40個の氷塊(縦60cm、横100cm、厚さ20cm)の中に「凍結展示」されたカツオやサンマは、まるで泳いでいるよう。

同センターでは「光線や音も工夫し、海底にいるような雰囲気に仕立てた。防寒着は貸し出します」と話す。
2002-04-26
FISH
ミヤコタナゴ密売
天然記念物ミヤコタナゴを密売の業者逮捕
絶滅のおそれがある淡水魚の一つで、国指定の天然記念物ミヤコタナゴを密売したとして、警視庁は26日までに、宮崎県日向市平岩、淡水魚販売店経営岩淵博幸容疑者を種の保存法違反の疑いで逮捕した。

渋谷署の調べでは、岩淵容疑者はミヤコタナゴが国内希少野生動植物種に指定されているにもかかわらず、昨年2月に群馬県の男性に、同5月に渋谷区内のペットショップにそれぞれ雄雌1匹ずつを計2万4000円で販売。さらに雌2匹を経営する店内に販売目的で陳列していた疑い。

ミヤコタナゴはコイ目コイ科の淡水魚。74年に国の天然記念物に指定されている。