2002-03-09
FISH
ワタカ
琵琶湖のワタカは水草除去に効果大
琵琶湖の固有魚ワタカが湖の水草除去に効果の高いことが、滋賀県水産試験場の研究でわかった。適度な草食性が水草の量を一定に保ち、シジミの漁場などに有効な生態系を維持するという。

実験によると、ワタカは水温19℃では浮草類しか食べないが、25℃以上ではオオカナダモなど琵琶湖の主な水草14種すべてを食べた。
2002-03-09
BASS
外来魚問題
諏訪湖のブラックバス駆除へ
諏訪湖で増えだしたブラックバスの駆除対策を考える対策会議が6日、諏訪市の諏訪合同庁舎で行われ、長野県や諏訪湖漁協、日本釣り振興会などが出席した。

長野県は、ブラックバス駆除や放流禁止などを基本方針にしているが、県農政課はこれに基づき、監視の徹底を強調した。一方、諏訪湖漁協は、エビの昨年の捕獲量が97年と比較して半減。さらに、全国39県に出荷していたワカサギの採卵にも影響が出ているとして、「稚魚のうちから駆除したい」と述べた。

これに対し同振興会は、諏訪湖での駆除には一定の理解を示しながらも、釣り愛好者の立場から「諏訪湖の一定の区域でのバス釣りや、(現在許可されていない)県営ダムなどでのバス釣りを認めてほしい」と要望した。
2002-03-06
AQUARIUM
トバスイ ノ ヨアソビ
鳥羽水族館に寝袋宿泊で夜の生態探る
鳥羽水族館は4月6日夜、水族館内で寝袋にくるまって一泊し、昼間とは違った生き物の生態を観察する「トバスイ ノ ヨアソビ」を計画、小学校4年生~中学3年生までの参加者を募っている。

寝袋などの寝具は参加者が持参することが条件。夕食と朝食付きで参加料は4千円。希望者は20日までに、はがきに氏名、学年、電話番号、住所を書いて〒517-8517鳥羽水族館「トバスイ ノ ヨアソビ」係まで。
http://www.aquarium.co.jp/
2002-03-04
FISH
外来魚問題
湖畔にドラム缶設置して漁協が回収
ブラックバスなどの外来魚が岩手県内の湖沼・河川で繁殖を広げている問題で、県のリリース禁止措置を受けて、これらの魚の繁殖が目立つ田瀬湖と御所湖で新年度、地元漁協が釣れた外来魚の回収に乗り出すことになった。一方、平野部の農業用ため池では本格的な駆除が開始される。

県内水面漁場管理委員会が昨年2月に策定したリリース禁止の「委員会指示」をめぐっては、漁協関係者や釣り愛好家らでつくる対策協議会で釣った魚の処理問題が紛糾。県や漁協は「持ち帰って食べてほしい」と主張していたが、釣り人側は「食用には適さない。漁協側で引き取れないか」と要望したため、回収案が検討されてきた。

そこで新年度、県の要請を受けて、田瀬湖の漁業権を管理する猿ケ石川漁協と御所湖の漁業権を管理する雫石川漁協が、6月から8月末までの3カ月間、実験的に回収に当たることになった。田瀬湖では湖の一角にある「釣り堀公園」に釣った魚を持ち込んでもらい、御所湖では湖畔の数カ所にドラム缶を設置し、魚を集めるのに協力してもらう。

集めた魚の処理は漁協が行うが、魚が腐敗する恐れもあるなど課題も多い。

農業用などに使われている39カ所の池や沼では新年度、河川への魚の供給源になっているとして、水抜きによる駆除が本格的に始まる。県は新年度、密放流防止やリリース禁止の普及・啓発に県単独で100万円の予算を組む方針。
2002-03-03
AQUARIUM
犬吠埼マリンパーク
親会社倒産で水族館は運営は・・・
銚子市の観光目玉「犬吠埼マリンパーク」の親会社で、レストラン・土産物販売の「富士食品」が千葉地裁八日市場支部に民事再生手続き開始を申請した。

ただ、同マリンパークは「50年近い歴史がある水族館は運営する」と言明している。
2002-02-25
FISH
冷水病問題
群馬のアユの漁獲量、10年で激減
群馬県内のアユの漁獲量がこの10年で3分の1まで激減していることが県農政部の調べで分かった。同部によると、細菌性疾患の「冷水病」と、川鵜(う)の食害などが主な原因とみられる。

群馬県は昨年6月、農水省など国に対し、アユ資源対策を政策提案しているが、現在は国、県ともに決め手となる解決策がなく、対応に苦慮しているのが実情。アユの放流を実施している漁業協同組合の経営を圧迫しているだけでなく、県内のアユの絶滅を危ぐする声も上がっている。
2002-02-24
FISH
魚の大量死
西高瀬川オイカワ数千匹死ぬ
京都市の西高瀬川で、数千匹のオイカワが死んでいるのを通行中の住民が見つけ、九条署や南区役所に通報した。

市によると、フナやコイなどは死んでいないことから「有害物質の恐れはないと推定される」が、付近の水とオイカワの一部を採取し分析するとともに、上流約500mにある市吉祥院下水処理場の調査も実施し、原因を調べている。
2002-02-22
FISH
リュウグウノツカイ
鹿児島湾に面する宮脇海岸で発見
深海魚のリュウグウノツカイが、鹿児島湾に面する垂水市の宮脇海岸で見つかった。散歩中の住民が巨大な魚が横たわっているのに気づき、かごしま水族館の職員がリュウグウノツカイと確認した。

体長4.1m、胴回りは最大約70cmもあった。かごしま水族館の山田守彦さんは「湾内に生息していたものか湾外から迷い込んだものか分からない」と話し、研究用に持ち帰った。
2002-02-15
FISH
アユの冷水病問題
琵琶湖のアユ、適切な対策で生存率向上
冷水病の風評被害で琵琶湖産稚アユの全国シェアが下がっている問題で、湖産アユの名声回復のため実証事業に取り組んでいる滋賀県は、適切な対策を講じれば生存率も高くなることを確認した。

冷水病の菌は温度が高いほど活動しないことから、放流前に25℃以上の水に入れて予防したり、冷水病の気配があるアユには餌に薬を混ぜて飲ませるなどした。
2002-02-07
FISH
ギネスサイズ
メダカ5.3cmで世界最大か?
山形県天童市原町の酒店経営佐藤政則さん方にある水槽で、体長が5.3cmもあるニホンメダカが育った。「世界のメダカ館」がある名古屋市・東山動物園の鹿島英佑園長によると、ニホンメダカの体長は3~4cmくらい。同館でもこれまで4.7cmが最大だった。佐藤さんはこのほど、ギネスブックに登録申請した。
http://www1.ocn.ne.jp/~ngyzoo/medaka/
2002-02-06
FISH
リュウグウノツカイ
佐賀県の離島で発見、福岡で標本に
珍しい深海魚・リュウグウノツカイが佐賀県唐津市の離島・神集島の浜辺で見つかり、福岡市の水族館・マリンワールド海の中道の職員が持ち帰った。

標本にして展示する予定という。島民が5日午後、波打ち際で泳いでいるのに気付いた。その後、玉石の浜辺に打ち揚げられて死んだという。体長4.43m。
http://www.marine-world.co.jp/
2002-02-01
AQUARIUM
モンタン急死
世界最大マンボウが30日朝急死
飼育されているマンボウでは世界最大とされる鴨川シーワールドのマンボウ「モンタン」が30日朝、死亡した。

鴨川シーワールドによると、モンタンは体長193cm、体重496kgのメス。同日午前8時ごろ、見回った飼育係が、水そうの底に横たわっているのを発見し、死亡を確認した。2~3日前から食欲がなくなっていたという。

モンタンは97年10月に房総沖で捕獲され、飼育日数は世界で4番目の1556日になり、世界記録に挑戦中だった。
http://www.kamogawa-seaworld.jp/
2002-01-31
FISHING
熱海市が防波堤を開放
来年度中オープン目指し防波堤を釣り客に開放
熱海市の熱海港を外洋から守る全長280m、幅約14mの防波堤を海釣り公園(仮称)として開放する計画が、静岡県と熱海市の間で進められている。来年度中のオープンをもくろみ、市内観光関係者の期待も高まっている。
2002-01-19
FISH
巨大ラブカ!?
大阪で巨大原始ザメの歯の化石を発見
日本沿岸や北米沖などの深海に、太古から生き残ってきた原始ザメラブカとしては、世界最大となる約2.3cmある歯の化石が大阪府貝塚市の約6500万~7100万年前の地層から発見された。

ラブカは通常1m数10cmの大きさで、単純に比較すれば、全長約6mに達したことになり、ホオジロザメ並み。ラブカ特有の歯形であるがサイズの違いから見て、現在のラブカとは別の新種とみられる。
2002-01-19
FISHERY
琵琶湖の外来魚問題
水産7団体が国松善次知事に要望書
外来魚繁殖や冷水病などによって琵琶湖固有種の漁獲高が減り、漁業経営が危機に直面しているとして、滋賀県漁連など県内の水産7団体の代表が、国松善次知事を県庁に訪ねて、5項目からなる要望書を提出した。7団体がそろって県に要望活動を行うのは初めて。

①この1~2年で外来魚を激減させ、漁業者が積極的に駆除に乗り出せる買い上げ価格を設定する②冷水病ワクチンを早く開発し、需要回復対策にも取り組む③濁水流出を防ぐよう琵琶湖での砂利採取を早く廃止する④魚を食べるカワウを抜本的に駆除する⑤河川占有料を減免する--などを求めた。